JRA「ウオッカ最高傑作?」タニノミッション登場! 「一味違う父馬」で過去最高の期待値か
多くの競馬ファンが期待の眼差しを向ける素質馬のデビューが決まった。
牝馬として64年ぶりに日本ダービー(G1)を制するなど、G1・7勝を上げた名牝ウオッカ。その第5子であるタニノミッション(牝、栗東・中竹和也厩舎)が、20日の東京競馬場の芝1600m戦で、鞍上にJ.モレイラ騎手を迎えてデビューする予定だという。
ウオッカがターフを離れてから早8年が経っている。だが、アーモンドアイが秋華賞(G1)を制して3冠牝馬戴冠後に、鞍上のC.ルメール騎手が、
「ウオッカにもすぐ届くと思います。能力は同じくらいだと思いますし、加速力、瞬発力、スタミナ、スピード……アーモンドアイは全部持っています」
と、比較して語るなど、当然ながら未だ史上最強牝馬の一角として考えられているのは間違いない。それゆえにウオッカの産駒には大きな期待がかけられている。だが、これまでそれに応えられた産駒はいない。
これまでウオッカの産駒はSea The Starsを父に持つボラーレ、ケースバイケース、タニノアーバンシーの3頭、そしてフランケルを父に持つタニノフランケルの計4頭がJRAデビューを飾った。だが、ボラーレ、ケースバイケースは未勝利に終わり、タニノアーバンシーは4勝を上げるも重賞は未勝利。昨年デビューしたタニノフランケルは先週1600万下で勝利を収めるなど今後の活躍が期待されるも、やはり肩透かし感があるのは否めない。
「これまでのウオッカ産駒の父であるSea The Stars、フランケルは中長距離線で結果を残していました。ですが、今年デビューするタニノミッションの父は、ヘイドックパーク競馬場の直線芝6ハロン戦を制するなどスプリントで活躍したInvincible Spirit。これまでの産駒が思うような成績を残せていないこともあり、父馬を変えてさまざまな可能性を探っているのでしょうね。