JRA美浦「ブラストワンピース」を関係者は不安視? 東の伏兵たちが虎視眈々と上位進出をうかがう!?
国枝栄厩舎が管理するオウケンムーン、コズミックフォースの2頭は長距離輸送の影響を考慮し、早めに関西に移動してレースに臨む。
菊花賞馬にして中長距離で活躍したオウケンブルースリ産駒のオウケンムーンは、早くからこの菊花賞でこそ輝くと見られていた馬だ。
春は共同通信杯(G3)を快勝したものの、皐月賞(G1)12着、日本ダービー(G1)15着と結果を残すことができなかった。だが、秋はトライアルのセントライト記念(G2)で、上がり最速を記録する末脚を見せて5着と復調気配。菊制覇に照準を合わせる。
「早めに移動したのが功を奏し、環境の変化にも慣れ、カイ食いもいいようです。掛かる馬ではないですので、後ろでじっくりと脚をためて、最後の直線にかけてもらいたいですね。展開が向けば、上位進出できるだけの実力は持っています」(美浦関係者B)
鞍上はクセを知り尽くしている北村宏司騎手。かつてキタサンブラックで菊を制した経験を持つ北村騎手がオウケンムーンも勝利に導くことができるか。
そしてダービーで3着入線を果たしたコズミックフォース。その後の飛躍が期待されていたものの、秋に入ってからはその歯車が狂いっぱなしだ。
始動戦のセントライト記念は7着と惨敗。さらに主戦の石橋脩騎手は落馬で長期離脱。ダービーで波乱を巻き起こしたコンビは菊花賞では解消を余儀なくされた。
「前走は休み明けで最後が甘かったですね。今回はそれを踏まえてきっちりと調教を積んでいるので、しっかりと走ってくれそうです。
石橋騎手がいないのは痛い。ですが代わりの浜中騎手は9月こそ4勝と不調でしたが、10月に入ってすでに9勝と調子を上げています。今年はまだ重賞未勝利ですが、ここで好走して秋の重賞戦線にはずみを付けたいと考えているはずです。期待できるのでは?」(前出・同)
早入り組の結果やいかに?