JRA美浦「ブラストワンピース」を関係者は不安視? 東の伏兵たちが虎視眈々と上位進出をうかがう!?
良血馬として面目躍如の走りを見せたいのがグローリーヴェイズ(尾関知人厩舎)だ。
前走の佐渡Sでは1分56秒6の好タイムを記録して勝利。また春はきさらぎ賞(G3)2着、京都新聞杯(G2)4着と京都競馬場でも結果を残している。
「鞍上を務める福永祐一騎手が美浦のトレセンにまで脚を運んで最終リハを行っていました。調教後は『走りのバランスがいいね』と語り、『前走は速い時計で勝っているし、そういう点も今の京都は合っていそう』と自信をのぞかせていました。
ただ長距離戦なので『内枠が欲しい』と語っていたものの、引いたのは大外の8枠18番。これはちょっと誤算かもしれませんね」(美浦関係者・C)
ダービージョッキーは不利だとされる大外枠からどのような競馬を見せてくれるのだろうか?
そして最後にあげるのがグロンディオーズ(田村康仁厩舎)だ。
グロンディオーズはデビューが遅れ、今年になってから新馬戦を迎えた。500万下で一度躓くも、その後は2連勝。前走の信濃川特別では逃げ馬を見るように3番手で追走し、最後の直線では33.1秒の末脚を披露して、2着に3馬身差をつけて快勝しいる。
「デビューは遅かったものの日を追うごとに馬体も大きくなり、心肺機能も向上しているようです。同馬の陣営はここを最大目標に設定していました。そのため1週前にしっかり負荷をかけたものの、レース当週にも3頭併せできっちりと調整。5F64秒4-12秒7の好タイムを記録するなど、最後の最後まで稽古に余念がありませんでしたね。
これまで騎乗したR.ムーア騎手、C.ルメール騎手、H.ボウマン騎手らに競馬を教えてもらえたため、操縦性も非常に高くなっていると評判。今回、騎乗するJ.モレイラ騎手にも『気に入ってもらえるはずだ』とスタッフは笑みを浮かべていましたよ」(美浦関係者D)
名騎手は遅咲きの素質馬を勝利までエスコートできるのか?
平成最後のクラシック。ラストに笑うのはどの陣営なのだろう。発走は21日、15時40分を予定している。