武豊「日本ダービー6勝目」意識? クラシック主役候補ワールドプレミア新馬勝利


 が、戦前から”相手は1頭”と決め打ちしていたのか? 武豊騎手は”待ってました”と嘲笑うかのように、2発のムチでワールドプレミアに気合いを入れると、二弾ロケットのようにさらに加速して、メイショウテンゲンを難なく退けて勝利した。

 牝馬ながら最後まで先行し粘りこんだエスポワール、3F 34.7の末脚を繰り出したメイショウテンゲンもかなりの能力の持ち主だ。だが、さらにその上をいくポテンシャルを持ち合わせていたワールドプレミア。数えきれないほどの名馬の背中を知る武豊騎手としては、予定通りの勝利といったところだろう。

 レース後、武豊騎手からは「抜け出してからフラフラしたけど、いい脚だった。本気で走ったのは一瞬だけ」(デイリースポーツより)と、同馬への期待の大きさが滲み出るようなコメント。

 ディープインパクトを父に持つワールドプレミアは、2016年2月1日生まれのノーザンファーム産。母マンデラはドイツオークス馬。現在、種牡馬生活を送っている日本ダービー馬エイシンフラッシュの母同様、ドイツの至宝Mラインの血脈を持つ。

 全兄には皐月賞を2着し、1番人気に支持された日本ダービーで惜敗したワールドエースがいる。ワールドプレミアは2016年のセレクトセール当歳において、今年、馬主歴7年目を迎える大塚亮一氏が、2億4,000万円という超高額で落札した。大物馬主たちが競りに競った一頭だ。

 同馬を管理するのは、一昨年のマカヒキと今年のワグネリアンで、ダービー2勝トレーナーとなった友道康夫調教師。

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