JRA天皇賞・秋(G1)大魔神佐々木主浩氏「兄妹ラストスパート」ヴィブロスが世界を制した強さを見せる?
ヴィブロスの今年初戦は海外遠征に向け、中山記念に出走したものの8着と惨敗。あのメンバーで惨敗とあって、2度目となったドバイターフでもさほど人気はなかった。が、終わってみれば、世界の強豪を相手に前年の覇者の気迫で2着した。
その後、間隔の開いた帰国復帰初戦の宝塚記念では、得意ではないだろう直線登り坂のある阪神コース、右回りと稍重の馬場に手こずりながらも4着と健闘。
過去、秋の天皇賞では牝馬の好走例も目立つ。勝ち馬にはブエナビスタ、ウオッカ、ヘヴンリーロマンス、エアグルーヴ、2着にもジェンティルドンナ、ダンスインザムードなど、錚々たる名牝が馬券圏内に名前を連ねている。馬券に絡む牝馬というのは、要は牡馬混合戦のG1で活躍しているかどうかではないだろうか?
春からのぶっつけ本番となるヴィブロスの臨戦過程はどうだろうか? 10月18日の1週前追い切りでは福永騎手が跨り、栗東坂路4ハロンを「52.9 – 38.7 – 24.9 – 12.1」と、馬場の荒れた時間帯にも関わらず、馬なりで併走馬相手にしっかりと先着もしており、休み明けも好タイムをマークし調子の良さをアピールしている。
同馬を管理する安田助手「帰厩した時は、間に合わないんじゃないかと思いましたが、元々、仕上がり早のタイプ。調教をするごとに動きも良くなってほぼ仕上がりそうです。前走は少し距離が長かったかもしれません。左回りの2,000mは合っていると思います」(東スポWebより)と、小気味好い調教を終えて好感触を得ているようだ。