武豊オジュウチョウサン「問題発覚」有馬記念(G1)出走に黄色信号!? オーナーが託した「秘策」に潜む罠
「確かにオジュウチョウサンの前走は楽勝でしたけど、雨が降って馬場が重い状況。自身の上がり3ハロンが37.1秒で全馬最速だったようにスタミナが問われるコンディションで、武豊騎手が上手くスタミナ勝負に持ち込んだ結果の圧勝劇でした。
ただ、今の東京は前の福島とは『真逆』の馬場コンディションです。
先週の天皇賞・秋(G1)は史上2番目の高速時計で決着していますし、息の入らないハイペースの中でも勝ったレイデオロは33.6秒で上がっています。その前週の府中牝馬S(G2)ではディアドラが上がり32.3秒を記録していますし、20日のアイビーS(OP)では2歳馬のクロノジェネシスでさえ、32.5秒を記録するほどの良好なコンディションを保っています。
登録馬が10頭に満たない南武特別がスローペースになることは濃厚ですし、仮にヨーイドンの上がり勝負になれば、オジュウチョウサンがキレ負けしてしまう可能性は大いにあり得ると思いますね」(競馬記者)
無論、オジュウチョウサンとしても前走は重い馬場コンディションで上がり最速を記録しており、37.1秒だった上がり3ハロンの時計を大きく縮める可能性はあるはずだ。実際にさらに長い距離を走る障害レースで、これよりも速い上がりを記録している。
ただ記者もそこには同意しながらも、血統的な側面からは「スピードが問われる上がり勝負には不安がある」と見ているようだ。
「今年の天皇賞・春(G1)を勝ったレインボーラインなど名ステイヤーを数多く輩出しているステイゴールド産駒で、母父の菊花賞馬のエピファネイアを出したシンボリクリスエス。母母父もイナリワンやユーセイトップランがいるミルジョージと、オジュウチョウサンの血統はまさにスタミナの塊。4000mを超えるタフな障害レースで大活躍するのも頷ける背景です。