【エリザベス女王杯(G1)展望】JRA「外国人騎手祭」女王モズカッチャンVS勝負リスグラシューにルメール騎乗ノームコアが襲いかかる!
ノームコア(牝3歳、美浦・萩原清厩舎)は紫苑S(G3、2000メートル)を1分58秒0という高速タイムで圧勝、秋華賞でのアーモンドアイとの対決が期待された。しかし疲れが出たため秋華賞はパス、ここに挑んできた。紫苑Sに続きルメール騎手も確保。父はハービンジャー。同じ父を持つ4歳牝馬のモズカッチャンとディアドラは3歳秋にG1を勝った。先輩に続きたい。先行策から直線で素早く先頭に立てる脚が武器だ。
以上の3頭以外はあくまで伏兵という評価が妥当だろう。もう1頭の3歳馬がカンタービレ(牝3歳、栗東・中竹和也厩舎)。秋華賞は武豊騎手がアーモンドアイをマークする待機策で3着だった。それまでは先行して好結果を残してきた馬。C.デムーロ騎手がどんな作戦に出るのか楽しみだ。
京都大賞典(G2、芝2400メートル)でサトノダイヤモンドの2着に突っ込んで来たのがレッドジェノヴァ(牝4歳、美浦・小島茂之厩舎)。1000万特別、1600万特別を連勝しての重賞初挑戦だったが、陣営の目標はエリザベス女王杯に決まっていた。京都大賞典の10日前に栗東に入厩、今も栗東でトレーニング中だ。3代母はマンハッタンカフェを出したサトルチェンジ。勢いに加えて血統的魅力もある。
その他、牝馬限定戦ならば常に好走するフロンテアクイーン(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)、京都は得意、鞍上は武豊騎手のスマートレイアー(牝8歳、栗東・大久保龍志厩舎)も要注意。特に、昨年のこのレースで2番手から2着に粘ったクロコスミア(牝5歳、栗東・西浦勝一厩舎)は侮れない。今年は単騎逃げも見込める。
モズカッチャンがタイトルを防衛するのか、他馬が阻止するのか。古馬牝馬頂上決戦エリザベス女王杯は11月11日、京都競馬場で15時40分発走予定だ。