【武蔵野S(G3)展望】JRAダート「2番手勢力」集結! 伝統重賞を制するのはアノ強豪か
4日に行われたJBCクラシックはケイティブレイブが優勝。ルヴァンスレーヴ、ゴールドドリームそしてケイティブレイブというダート界3強体制が確立した。10日、東京競馬場で武蔵野S(G3、ダート1600メートル)が開催される。12月、中京チャンピオンズC(G1、ダート1800メートル)における3強への挑戦権を手にするのはどの馬だろうか。レースを展望する。
1番人気に支持されそうなのがサンライズノヴァ(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)。今年の6戦すべて府中のダートを走って、フェブラリーS(G1、ダート1600メートル)こそ4着だったが、他はすべて連体を確保。しかも直近2走はオープン2連勝。フェブラリーS以降の4走ではスタートで出遅れ道中は後方に置かれてしまうが、常に上がり3Fは最速。ワンターンの府中で追い込む末脚に磨きがかかってきた。
2歳時、3歳時には厩舎は違うが同馬主同世代、JBCクラシックは1番人気で3着だったサンライズソアと勝ち負けしていた好素質馬。昨年のユニコーンS(G3、ダート1600メートル)で重賞も勝っている。久々の重賞となるが4歳秋になって本格化してきたと見たい。ここは一流馬と互角に渡り合えるようになった成長を証明する試金石だ。
実績ナンバーワンを誇るのがインカンテーション(牡8歳、栗東・羽月友彦厩舎)。3歳夏から頭角を表しレパードS(G3、ダート1800メートル)で重賞初制覇、5歳時にはフェブラリーSで同世代コパノリッキーの2着。その後2度の骨折を経験、昨年7歳になって復活、この武蔵野Sも勝利している。
今年はフェブラリーSから始動、1着ノンコノユメ、2着ゴールドドリームとクビ+クビの3着と古豪健在を示した。しかも4着サンライズノヴァとは3馬身差。その後は勝ち切れなかったものの左回りの船橋と中京の重賞で好走。明らかに中京チャンピオンズCで悲願のG1制覇を狙っているのがわかる。ここを勝って、気分良く本番で3強にチャンレンジしたい。
ダート転向後、1000万特別と1600万特別を連勝、続く前走シリウスS(G3、ダート2000メートル)でオメガパフューム(JBCクラシック2着)の2着に健闘したのがウェスタールンド(セ6歳、栗東・佐々木晶三厩舎)。アウォーディーもダート転向後、シリウスSから進撃を開始した。底を見せていない可能性に期待したい。鞍上はアルゼンチン共和国杯(G2)、パフォーマプロミスでJRA重賞を初制覇したC.オドノヒュー騎手だ。