JRA武豊「来年ダービー6勝へ」ワールドプレミアの期待値は……「荒削り」にもスターの素質?
24日、京都競馬場で行われる京都2歳S(G3 芝2000m)。過去の勝ち馬にヴィクトワールピサ、エピファネイアなど多くのGI馬がいるレースで、ここをステップにクラシックトライアルや暮れのGIに向かう馬も多い。
ここで現在一番人気が予想されているのはワールドプレミア(牡2、栗東・友道康夫)。父ディープインパクト、母マンデラ、その父Acatenango、全兄にマイラーズC(G2)優勝、皐月賞2着のワールドエースがいる良血だ。
前走の新馬戦では1.8倍の断然人気、武豊騎手鞍上で出走。ゲートの出は早くなく中団後方に控えての追走となったが、4コーナーで外目を回って進出するとそこからはグイグイと伸びゴール前で抜け出した。勝ち時計は1:48.0と平凡ではあるが、当日は馬場が重かったこともあり、それを考えて計算すると期待の持てる時計に見えてくる。
今後が楽しみになる末脚を発揮しての勝利となったのだが、「新馬戦は全く馬が集中できていなかったですね。真面目に走ったのは一瞬だけです」(競馬記者)という見方が多い。実際ゴール前だけの競馬で勝ち切り、まさに良血といったところを見ることができた。
厩舎スタッフも「スイッチが入ったのは一瞬で、まだまだ真剣に走ってないね」とコメントしており、今度気性面がどうなるかがポイントとなりそうだ。
今回も引き続き武豊騎手が騎乗予定。武豊騎手は25日のジャパンC(G1)をマカヒキで参戦予定だったが、無念の回避。土曜重賞への気合いもより入るだろう。
武豊騎手はこのレース過去10年で4勝している得意レースだ。4000勝を達成したばかりの武豊騎手なら脚を余すということはなく、キッチリと差し切ってくれる光景が見られるのではないだろうか。