「世界1位」は伊達ではなかった!武豊とエイシンヒカリがイスパーン賞(仏G1)で10馬身以上ちぎったメンバーが世界中で大活躍!
まず、我々の記憶にも残っているのが、エイシンヒカリが惨敗したプリンスオブウェールズを制したマイドリームボート。この馬はイスパーン賞で5着だった。
さらに今月3日のサンクルー大賞(仏G1)ではイスパーン賞で3着だったシルヴァーウェイヴと、9着だったイラプトがワン・ツーを決めている。
そして17日、イスパーン賞で4着だったヴァダモスがメシドール賞(G3)を快勝し、夏の欧州マイル王決定戦となるジャックルマロワ賞(仏G1)の有力候補に躍り出た。ちなみにイスパーン賞で2着だったダリヤンも5月にガネー賞(仏G1)を制しており、改めて振り返ってみると今年のイスパーン賞が例年にない豪華メンバーだったことがわかる。
エイシンヒカリは、そんな欧州の芝中距離戦線でもトップクラスの馬たちを10馬身以上ぶっちぎったのだ。改めて凄まじい偉業だと感じるが、同時にワールドベストレースホースランキングの評価は正しかったと感心させられる。そりゃ、1位になりますな。
そんなエイシンヒカリの走りを見られるのも、残すところあと2戦。この秋は天皇賞(G1)から始動し、連覇が懸かる香港C(G1)が引退レースとなるようだ。
残念なことに我々日本の競馬ファンは、日本馬による「これが世界一の走りだ」というのを見せてもらっていない。エイシンヒカリはプリンスオブウェールズで最下位だったし、ジャスタウェイも勝った安田記念はグランプリボスとハナ差の大接戦。2着したジャパンC(G1)も勝ったエピファネイアに4馬身もちぎられている。
だからこそエイシンヒカリのラスト2走には、世界一の貫録を大いに期待してしまう。特に天皇賞・秋には、毎年のように日本中から豪華メンバーが集まるので、非常に楽しみな一戦になりそうだ。
まあ、天皇賞・秋が開催される頃には、世界最高峰のレース凱旋門賞が決着しているので、エイシンヒカリの世界1位は陥落しているかもしれないが……。