有馬記念「史上最強9馬身差勝利」の血。オジュウチョウサンレイデオロに流れる「シンボリクリスエス」の存在感
またシンボリクリスエス産駒で、現在種牡馬として活動しているエピファネイアは2年連続200頭以上に種付けを行っている。ここにきて改めて”シンボリクリスエスの血統”が見直されつつあるのは確かなようだ。
「シンボリクリスエスの父方は『ロベルト系』に分類されます。この系統の種牡馬だったブライアンズタイムの産駒であるナリタブライアンやマヤノトップガンがそうですが『強い産駒はとにかく強い』のが特徴です。他にもグラスワンダーやその産駒スクリーンヒーロー、その下のモーリスにもこれは当てはまります。
ジャパンCを圧勝したエピファネイアや今年のルヴァンスレーヴもそうですが、シンボリクリスエスにも同じ『性質』があるといえるでしょう。エピファネイアの仔らも初年度産駒が来年デビューとなりますが、活躍が期待されます」(競馬記者)
シンボリクリスエスは03年の有馬記念で2着のリンカーンに9馬身差をつけて勝利。これは今でも有馬記念の最大着差となっている。今年はその血を引く馬が2頭出走することになっているが、両頭はどのような走りを見せてくれるのだろうか?