JRA「新怪物」サートゥルナーリアに吹き飛ばされた福永祐一……「恋人」シーザリオ最高傑作誕生の陰で漂うダービージョッキーの哀愁
その後もシーザリオの仔に騎乗し続けた福永騎手だったが、デビュー前から特に評判の高かったリオンディーズには、ついに騎乗することが叶わず……。逆に主戦となったデムーロ騎手が本馬を2歳王者に導き、シーザリオ一族の主戦を務める”きっかけ”を掴んでいる。
そして、今年のホープフルSを圧勝したサートゥルナーリアは、すでにエピファネイアやリオンディーズを超える「一族の最高傑作」という呼び声も高い。来年のクラシックは本馬を中心に展開されることがほぼ確実視されている状況だ。
だが述べるまでもなく、その鞍上に母の主戦だった福永騎手の姿はない。デムーロ騎手がこの超大物の手綱を手放すはずもなく、福永騎手にとって来年のクラシックは虚しさばかりが募る展開になってしまうのか、それとも――。2018年ダービージョッキーの意地の反撃に期待したい。