JRA根岸S(G3)武豊マテラスカイ「課題」は距離よりも……世界を驚かせたレコードホルダーが「超速スピード」を発揮できる条件
ちなみに5着に善戦して世界を驚かせた昨年のドバイゴールデンシャヒーンも、勝ち時計は1:10.12という芝並みのレコード決着だった。馬場コンディションがスピード自慢のマテラスカイに大きく味方した背景は見逃せない。
逆に勝ち時計がダート1200mで1:12.1だった東京盃や、1400mで 1:26.7だった兵庫ゴールドTでは思わぬ脆さを見せている。東京盃の際、武豊騎手が「ダッシュがつかなかった」と語っていたのは、地方の重い砂に脚を取られたという見方もできるはずだ。
昨年のドバイゴールデンシャヒーン後、海外のトップスプリンター相手に「スピード負けはしていなかった」と胸を張った武豊騎手。そんなマテラスカイのスピードを再びドバイで見たいと願っているファンは多いはずだ。果たして、マテラスカイは2つ目の重賞タイトルを手に海を渡れるだろうか。府中の長い直線の先に世界が待っている。