JRA「ロードカナロア正統後継?」ダノンスマッシュ飛躍の試金石。能力抜群も「戦績」は信用ならずか

ダノンスマッシュ(JBISサーチ公式サイトより)

 27日、京都競馬場でシルクロードS(G3、芝1200メートル)が行われる。1番人気も予想されるのがダノンスマッシュ(牡4歳、栗東・安田隆行厩舎)。素直に信用していいのか、検討してみよう。

 3歳春、ダノンスマッシュは低迷した。朝日杯FS(G1、芝1600メートル)5着の実績を買われ1番人気に支持されたファルコンS(G3、芝1400メートル)は7着、3歳マイル王決定戦NHKマイルC(G1、芝1600メートル)は13番人気で7着だった。しかし、いずれも勝ち馬からは0.4~0.5秒差。きっかけがあれば飛躍が期待できると同時に、好走はするが馬券にならないという見方もできた。

 ところが、初の1200メートル戦となった夏の函館日刊スポーツ杯(1600万下、芝1200メートル)で変わり身を見せる。降級戦ではあったが、道中3番手から4角で先頭に並びかけ、そのまま押し切った。続くキーンランドC(G3、芝1200メートル)は2着だったが、前走の京阪杯(G3、芝1200メートル)で重賞初制覇。スプリント戦でのスピード能力の高さを示した。

 父はスプリント王ロードカナロア。ロードカナロアを管理していたのはダノンスマッシュも管理する安田隆行調教師。その縁もあって現4歳世代のロードカナロア初年度産駒を14頭管理する。昨年、アーモンドアイの牝馬3冠達成およびジャパンC(G1)制覇、ステルヴィオのマイルCS(G1)優勝など、ロードカナロア産駒が大活躍するなか、安田隆行調教師はさぞ悔しい思いをしていたことだろう。

 前述したように、期待された3歳春には結果を残せず、夏からスプリント戦に転じると素質馬らしい活躍を見せた。今回、明け4歳となり1400メートル戦のシルクロードSで重賞連覇に挑む。1400メートル戦は【2・1・0・1】。距離は問題ないだろう。父も3歳時に京阪杯で重賞初制覇。明け4歳、シルクロードSで重賞2連覇を達成、以後スプリント王への道を歩んだ。ダノンスマッシュも父に続きたい。

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