【東京新聞杯(G3)展望】良血レイエンダVS強豪タワーオブロンドン! マイル決戦に豪華メンバー集う
2月3日、春のマイルG1戦を目指す馬たちによる東京新聞杯(G3、芝1600メートル)が行われる。G1獲りに名乗りを上げるのはどの馬か。レースを展望する。
美浦の名門藤沢和雄厩舎が有力馬3頭を送り出す。昨年のNHKマイルC(G1、芝1600メートル)で1番人気だったのがタワーオブロンドン(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)。NHKマイルCは惨敗したが、たっぷり休養を取って11月のキャピタルS(オープン、芝1600メートル)から復帰。2着ではあったが大外を差してきた末脚は目立った。
すでに重賞タイトルは2つ、2歳時には朝日杯FS(G1、芝1600メートル)3着という実績もある。高い能力は証明済み。ビッグネームが並ぶ明け4歳世代の1頭。同世代ステルヴィオはすでにマイルCS(G1、芝1600メートル)でマイルG1を制している。ここを勝ってステルヴィオに続くマイルG1制覇に王手をかけたい。
昨年、ゴドルフィンはファインニードルで春秋スプリントG1を制覇。今年はこの馬による春秋マイルG1制覇を狙ってくる。
日本ダービー馬であり昨年度の最優秀4歳以上牡馬レイデオロの全弟がレイエンダ(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)。骨折もあり3歳春のクラシックは間に合わなかった。3連勝で臨んだセントライト記念(G2、芝2200メートル)では断然の1番人気ながら2着に敗退。暮れのチャレンジC(G3、芝2000メートル)で巻き返しを図ったが末脚不発で6着に惨敗。完成途上のひ弱さを露呈してしまった。
兄と異なり体型的に短めの距離向きという指摘もされていた。いよいよマイル戦に挑むことになる。「初めてのマイルですが、スピードがあって能力も高いので、これまでとは違う面も生かせるのではないか」と陣営の期待度は高い。馬体に成長が見られ、なおかつ距離適性がマッチすれば突き抜けまである。ただし、本格化するにはもう少し時間がかかる可能性もある。