JRA東京新聞杯(G1)「試金石」タワーオブロンドンは本物か? ルメール騎手に手綱戻るが……
約半年の休養を経て11月のキャピタルS(オープン、芝1600メートル)で復帰。超スローの前残りの競馬になってしまい、掲示板組では最も後ろの9番手から差して2着。1着から5着まではクビ+ハナ+クビ+ハナの大接戦で、結果的には、まったく動けなかった1番人気のダイワキャグニーをマークしすぎたのが痛い。休み明けのレースとしては悪くなかった。
この時の鞍上はそれまですべてのレースに乗ってきたルメール騎手ではない。手綱を取ったのはW.ビュイック騎手。極めて当然な乗り替わりだった。ビュイック騎手はゴドルフィンの主戦騎手の一人であり、昨年はマサーで念願の英ダービー(G1)初制覇。英ダービーはゴドルフィンにとっても悲願の初制覇であった。
高松宮記念を制したファインニードルはスプリンターズS(G1、芝1200メートル)も優勝、春秋スプリントG1統一を成し遂げた。ならば、今年のゴドルフィンの最大目標はタワーオブロンドンによる春秋マイルG1制覇だろう。野望を実現するめには、ここを落とすわけにはいかない。
タワーオブロンドンはG1を勝てる馬なのか。この東京新聞杯で見極めたい。鞍上はもちろんルメール騎手に戻る。