JRAクイーンC(G3)「ミナリク好機」堅実マジックリアリズムがディープ産駒大得意レースに登場
9日、東京競馬場で行われる3歳牝馬重賞・クイーンC(G3・芝1600m)。古くから牝馬クラシック路線のステップレースとして位置づけられており、これまでも当レースをステップとしてクラシックで好走した馬は数多い。
過去、牝馬クラシックでの好走例が非常に多いディープインパクト産駒。このクイーンCでも実に4頭が特別登録を済ませているが、その中で注目したいのはマジックリアリズム(牝3、美浦・尾関知人厩舎)。父ディープインパクト、母ソーマジック、その父シンボリクリスエスという血統で、母のソーマジックは桜花賞3着など、牝馬3冠レースを皆勤していた。
マジックリアリズムはここまで3戦1勝という成績。すべて単勝1番人気という評価を受けながら初戦、2戦目は勝ちきれない競馬が続いていた。
前走も1.1倍という断然人気。道中はこれまでと同様控えていたが、勝負所での動きがこれまでとは違った。直線で外から上がっていきラストはしのぎ切る。少しふらふらとしたところがありながら、これまでの惜敗続きにピリオドを打った形となった。
そしてクイーンCへ堂々臨戦。東京競馬場でのレースは3戦連続となる。当然これまでの新馬・未勝利戦とは相手が違うため試金石の競馬となるのは間違いないだろう。
当馬の戦績の中で強調したいのは2戦目の未勝利戦(東京・芝1600m)。クイーンCと同舞台で行われ結果は2着ではあったが、走破時計の1:34.0は、前日に行われグランアレグリアが勝利したサウジアラビアロイヤルC(G3)の勝ち時計と同じだ。この未勝利戦では位置取りが後ろになってしまい、上がり33.9の脚を使いながらも届かなかったという背景もあり、それを踏まえるとかなり評価できるレースでもあったのではないだろうか。