武豊「怖い……」金鯱賞(G2)エアウィンザー最有力も不安!? 最後まで”本気”を引き出せなかった2年前の「苦い記憶」
その後、約5カ月の休養を得て復帰したエアウィンザーだが、その鞍上に武豊騎手の姿はなかった。相変わらず類稀な能力は感じさせるものの、幼さの残る気性が邪魔をして勝ちきれないレースが続いていたが、昨年ついにその能力が開花。4連勝を飾り、G1馬5頭が集った今週の金鯱賞(G2)でも最有力候補として名を連ねている。
「ここでどんな競馬をしてくれるか楽しみのような怖いような……」
約2年ぶりに鞍上を託された武豊騎手は、自身の公式ホームページでそう率直な感想を綴っている。
「4連勝中で勢いに乗るエアウィンザーですが、今回は相手が揃いました。
『netkeiba.com』の事前予想で1番人気に予想されるなど最有力視されていますが、超一世級のメンバーとは初対戦。実績面による斤量のアドバンテージも小さいここは、陣営にとって今後を占う重要なレースになりそう。もしここで互角以上のレースをするなら一気にG1制覇の夢も現実味を帯びてきますし。
ただ、若駒の頃のエアウィンザーをよく知っている武豊騎手からすれば『乗り難しい馬』というイメージが残っているのかもしれません」(競馬記者)
エアウィンザーにとって重賞初制覇となった前走のチャレンジC(G3)。その2着馬マウントゴールドに騎乗していた武豊騎手は「勝った馬は強かった」と、本格化した元相棒のパフォーマンスを称えている。
だが”元主戦”として残っているのは、幼さを見せていた若駒の頃の苦い記憶なのかもしれない。