JRA栗東・高松宮記念(G1)直前情報。ルメールロジクライ陣営に”色気”
今週末に開催される高松宮記念(G1)。キンシャサノキセキ、カレンチャン、ロードカナロアなど名スプリンターが歴代優勝馬に名を連ねている。この春のスプリント王決定戦を前に各陣営は日夜、出走馬の馬体調整に余念がない。そんな慌ただしい日々を送る関係者たちから【栗東の有力情報】が届けられた。この中からピックアップした、注目すべき出走馬をご紹介しよう。
まず、昨年のリーディングジョッキーC.ルメール騎手が騎乗するにもかかわらず、あまり人気を集めていないロジクライ(牡6歳、栗東・須貝尚介厩舎)。
昨年は条件戦を連勝して、読売マイラーズC(G2)に挑戦。ここは7着で終わったものの、中京記念(G3)2着、京成杯オータムH(G3)3着と好走すると、富士S(G3)でエアスピネル、ペルシアンナイトらを抑えて優勝を果たす。だが6番人気だったマイルCS(G1)を14着で終えると、2番人気に支持された東京新聞杯(G3)でも9着と2戦続けて惨敗していた。
そこで陣営は距離短縮を決断し、前走で芝1400メートル戦の阪急杯(G3)に挑戦。初となるこの距離で勝ち馬から0.4秒差の3着とスプリント適性を見せていた。
「前走は内の苦しいところから抜けて馬券圏内をキープ。少し周りを気にするところがあるから、万事休すだと思ったけど、馬込みで我慢できた点は評価できるんじゃないかな。
でもストライドが大きいのでやはりのびのび走らせた方が持ち味を活かせるだろう。1週前には強めに追われて4ハロン49秒4の猛時計で自己ベストをマークしている。状態も良さそうなのでスムーズな競馬ができればチャンスもあるよね」(栗東関係者X)
キャリア初となる1200メートル戦で6枠12番を引き当てたロジクライ。半年ぶりとなるルメール騎手とのコンビで新味が出るか!?
ここでの復活が期待されるミスターメロディ(牡4歳、栗東・藤原英昭厩舎)。
昨年はファルコンS(G3)で、ダノンスマッシュら同世代のスプリンターを相手に勝利。その後は、NHKマイル(G1)を4着、古馬と初顔合わせとなったオーロカップ(OP)は5着に終わったものの、暮れの阪神カップ(G2)は2着と健闘している。
「前走の阪急杯(G3)は1番人気ながら7着と期待を裏切る結果に終わりました。ただ、前走は勝負所で内から張られてバランスを崩してしまったのが敗因と見る関係者も多いです。それからフラフラ走っていましたからね。前走は度外視してもいいはずです。
同馬は気のいいタイプで操作性が高いとの評判。以前から1200メートルでも対応できると思っていました。米国血脈でタフな流れは歓迎ですし、人気が落ちる今回は面白いのでは」(栗東関係者Y)
前走で大きく落とした評判を取り戻すかのような好走が期待される。