JRA大阪杯(G1)「人気しない強豪」サングレーザーのアキレス腱はミナリク!? 「休み明け実績」抜群も……
その前に注目しておきたいのが、サングレーザーという馬はいつも微妙に人気がないこと。今回は単勝10倍前後の5、6番人気が予想される。3歳クラシックとは無縁で地道にステップアップしてきた馬。重賞はG2を3勝しているが、1番人気で派手な勝ち方をしたことはない。このような馬はG1レースでの好走実績があっても不思議と人気にならない。好走すれば配当的にはおいしい。
また、G1に昇格した過去2年の大阪杯ではキタサンブラックの2着が7番人気のステファノス、スワーヴリチャードの2着が6番人気のペルシアンナイト。いずれも実績はあっても微妙に人気のない伏兵が好走した。今年もチョイ荒れ大阪杯になるとすれば、それにふさわしい馬こそサングレーザーではないのか。
問題は高レベルメンバーに太刀打ちできるのかということ。確かに札幌記念は2着だったマカヒキがG1レースでは凡走続きなのでレースレベルに疑問が残る。しかし、天皇賞・秋ではジャパンC(G1、芝2400メートル)で大好走するキセキに競り勝った。このように2000メートル戦を使うごとにパフォーマンスを上げているとすれば、この大阪杯では天皇賞・秋よりもパワーアップした走りを期待できる。
休み明けに強いのも特筆もの。このレースで上位人気になるであろうブラストワンピース、ワグネリアン、キセキも休み明けとなるが、サングレーザーの中10週以上のレース実績は【3・2・1・0】。むしろ休み明けでこそ走る。休み明けで仕上がりきっていない上位人気馬がいれば優勝も不可能ではなさそうだ。