【ドバイ2019結果】武豊マテラスカイ「BCスプリント(G1)」藤田菜七子と激突!? 「最強女王」アーモンドアイは完勝で凱旋門賞(G1)へ
続いて、ドバイターフ(G1)には日本からアーモンドアイ、ディアドラ、ヴィブロスが登場。特に昨年の年度代表馬アーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)は、今や世界中が注目している存在だ。
まさに完璧なレース運びだった。13頭立て芝1800mのレースで、好スタートを切ったアーモンドアイ。無理せず、行きたい馬を行かせる形で前に馬を置いた。その影響で道中はややポジションを下げたが、その分C.ルメール騎手が上手く外へ。包まれないことに細心の注意を払った騎乗ぶりだった。
最後の直線に迎え、各馬がスパートを開始する中、1頭だけ馬なりで進出するアーモンドアイ。残り400mを切ったところでルメール騎手が満を持して追い出すと、一瞬にして先頭に躍り出た。抜け出してから、少し馬の気が緩んでしまったのか、何度かムチが入るシーンも。最後は2着ヴィブロスに詰め寄られたが、最後まで危なげないレースだった。
「もちろん勝てると思っていたし、勝つつもりで乗っていた。これから先、もっと大きな戦いに出て行かないといけない。ただ、今日勝ててうれしい。リラックスして走れたし、パーフェクトなストライドで伸びてくれた。たくさんの日本人の競馬ファンが、ドバイまで来てくれてありがたい。日本人は大きなサポーター。そして、これから大きな舞台に一緒に行くことになると思う。自分が乗った中の最強馬の1頭です」(ルメール騎手)
今後はフランスの凱旋門賞(G1)に向けて調整されるアーモンドアイ。具体的なステップレースとしては昨年の凱旋門賞2着馬シーオブクラスが使った英国のヨークシャーオークス(G1、8月2日)、2005年に日本のゼンノロブロイが2着したインターナショナルS(G1、8月21日)などが挙がっている。
レースを見るたびに凄みが増している感があるアーモンドアイ。果たして、どこまで強くなるのか。世界の頂点に向かい、日本の女王がまずは力強い一歩を踏み出した。