JRAサートゥルナーリア凱旋門賞(G1)挑戦でアーモンドアイ「回避」も!? 有力馬”未対戦”の背景にある「ルメール・ファースト」の徹底
三冠ではなく、「日本競馬の悲願」挑戦の可能性が高まってきた。
14日の皐月賞(G1)で単勝1.7倍の圧倒的支持に応えた「超大物」サートゥルナーリア(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)に凱旋門賞(G1)挑戦の意向があることがわかった。本馬が所属するキャロットファームの秋田博章社長が明かしている。
「母のシーザリオは、オークス制覇のあと米国に渡り、アメリカンオークス(G1)を勝ちました。3歳での海外遠征を、視野に入れざるを得ない馬だと思っています」
皐月賞後、世代で唯一「三冠馬」の権利を手にしたサートゥルナーリア。しかし、陣営が示したのは史上8頭目の快挙ではなく、日本競馬史上初の快挙への挑戦だった。
「あくまで、選択肢という意味での登録です。同じ2400mで、どれだけのパフォーマンスを見せてくれるのか。『2000mの方が向く』と判断するケースもありますからね」
秋田社長はあくまで日本ダービー(G1)の結果を見てからと述べるに留めたが、本馬を管理する角居勝彦調教師は「競馬で掛かるようなところもないし、距離の壁はないと思います」と自信たっぷり。
主戦のC.ルメール騎手も「ダービーでもっと強い競馬をするかもしれない」と期待を込めれば、無敗での二冠達成……そして、凱旋門賞挑戦がいよいよ現実味を帯びてくる。