【京王杯SC(G2)展望】JRA「超良血」トゥザクラウン覚醒の実力は!? 実績馬・復活の大器と激突
タワーオブロンドン(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)は、ここから巻き返しを図りたい。
一昨年の京王杯2歳S(G2、芝1400メートル)を勝つと暮れの朝日杯フューチュリティS(G1、芝1600メートル)で3着と好走。翌年はアーリントンC(G3、芝1600メートル)から始動して危なげない走りで勝利を収め、その年のNHKマイルC(G1)の筆頭候補と考えられていた。
本番では主戦のC.ルメール騎手を背に、当然のように1番人気に支持された同馬。だが、スタートでつまずいてしまい、後方からの競馬を強いられてしまう。さらに最後の直線で足を伸ばそうとするも、そのタイミングで他馬と接触。そのまま12着といいところなしで終わっていた。
半年の休養後にキャピタルS(OP、芝1600メートル)で復帰すると古馬を相手にクビ差の2着と健闘。今年の東京新聞杯(G3、芝1600メートル)でも勝ち馬から0.4秒差の5着と、勝ち星こそないものの安定した成績を収めている。
今回は短期免許で来日中のD.レーン騎手とコンビを結成。ここを快勝して、春のマイル王決定戦に駒を進めたい。
サトノアレス(牡5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)はここをステップに安田記念での勝利を狙う。
昨年は東京新聞杯2着、京王杯SC3着と好走して安田記念を迎え、本番では後方から上り最速の脚を使って4着。馬券圏内まであと一歩に迫ってみせた。だが、年末の阪神カップ(G2、芝1400メートル)では、直線で大外に持ち出されるも末脚が不発。16頭立ての15着とまさかの大敗を喫した。
ダメージの残る負け方かと心配されたが、今年の東京新聞杯では後方から足を伸ばして勝ち馬から0.1秒差の3着。きっちりと修正されているようだ。勝ち負けに絡む実力は秘めているだろう。