有馬記念(G1)リスグラシュー「アーモンドアイ完封」のシナリオ。ディープインパクト撃破「あのイメージですよね」矢作芳人調教師が描く14年前の再現
逆転での「女王戴冠」のイメージは出来上がっている。
22日、中山競馬場で行われるグランプリ有馬記念(G1)。今年の最大の見所は、初の激突となるアーモンドアイVSリスグラシューという2頭の女王対決だ。
もし、昨年末の有馬記念で2頭が顔を合わせていれば、誰もがアーモンドアイの勝利を確信したことだろう。
しかし、リスグラシュー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)は、今年になって宝塚記念で強豪牡馬を撃破。さらには豪州のNo,1決定戦コックスプレートを圧巻の内容で制しての凱旋出走だ。
「2歳から世代トップクラスのパフォーマンスを見せていたリスグラシューですが、ここに来て、いよいよ本格化しましたね。
1週間追い切りの動きも上々で、陣営も『ここで引退するのが、もったいないくらいの完成度』と充実ぶりに、大きな自信を持っているようです」(競馬記者)
『スポーツ報知』が特集した橋口弘次郎元調教師と、リスグラシューを管理する矢作調教師との対談インタビューでのことだ。
詳細は記事をご覧いただきたいが、矢作調教師が冗談交じりに「俺は本来、メンバー弱い、頭数少ない、賞金高いが一番いい(笑)」とコメントしている。
その上での有馬記念出走、そしてアーモンドアイとの初対決。
「ファンのためにも有馬記念に出てきてほしかった。これで盛り上がることは間違いない」と一歩も引かないのは「確かな勝算」があるからだ。