有馬記念(G1)リスグラシュー「アーモンドアイ完封」のシナリオ。ディープインパクト撃破「あのイメージですよね」矢作芳人調教師が描く14年前の再現
「矢作調教師の対談相手となる橋口さんは、かつてリスグラシューの父ハーツクライを手掛けた名調教師。ハーツクライといえば、当時の現役最強馬ディープインパクトを倒して、世間をアッといわせた2005年の有馬記念ですよね。
対談中にその話題が上ると、矢作調教師も当時を振り返りながら『俺も競馬的には、あのイメージですよね』と、当時のハーツクライの走りをアーモンドアイ攻略の糸口として考えている様子でした」(同)
2005年の有馬記念。断然の主役は無敗の三冠馬ディープインパクトだった。しかし、果敢に先行したハーツクライが先に抜け出すと、ディープインパクトの猛追を半馬身差で完封。「英雄」にキャリア初の土を付けた。
「先に抜け出して、アーモンドアイが来た時にしぶとく踏ん張るという形になれば――」
あれから14年、今度はハーツクライの娘が競馬界の主役打倒に挑む。
「何とか有終の美を飾りたい」
昨年のファン投票13位から、今年は堂々の2位へ躍進。豪コックスプレートを制した世界女王リスグラシューが、引退レースで最高の走りを見せてくれるはずだ。