JRA・AJCC(G2)不安要素は横山典弘への乗り替わり? ミッキースワローが得意舞台に登場も立ちはだかる“2つの壁”

 26日に開催されるAJCC(G2、芝2200m)にミッキースワロー(牡6歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)が出走する。重賞3勝目を手にすることはできるだろうか。

 ミッキースワローは3歳時に菊花賞に出走。6着に終わったが、3番人気に推されるなど早くから素質の片鱗をのぞかせていた。

 4歳時の2018年はG1とG2を計5走し、G1では大阪杯(芝2000m)とジャパンカップ(芝2400m)の5着が最高着順だった。昨年はローカルのG3を中心に5走し、「1-2-1-1」と安定した走りを披露。今回は得意の中山芝2200mで好走が期待されている。

 上位人気が予想されるミッキースワローだが、2つの壁が立ちはだかる。

 1つ目は「出遅れ癖」だ。これまで17戦して出遅れは7回。出遅れたレースは「0-2-1-4」と、差し届かずというシーンがたびたびあった。菊沢一樹騎手から横山典弘騎手に乗り替わる今回はその「出遅れ」が懸念されている。

 これまでミッキースワローとコンビを組んだのは横山典と菊沢の両騎手だけ。デビューからの5走と近3走は菊沢騎手が手綱を取り、成績は「3-1-2-2」。3歳秋から5歳春まで手綱を取った横山典騎手の「1-2-0-6」に比べると、手が合うのは菊沢騎手の方と言えるだろう。

 また出遅れ率は菊沢騎乗時の25%(8戦中2戦)に比べ、横山典騎乗時は55.6%(9戦中5戦)と大きな差がある。

 近3走は菊沢騎手に手綱が戻り、出遅れは一度もなく、すべて馬券に絡んでいただけに、「続投でも良かった」という声もチラホラ。実績的には“鞍上強化”で間違いないが、ミッキースワローとの相性、そして横山典騎乗時の出遅れ率を考えれば、安易にそうとも言い切れない部分がある。横山典とのコンビで再び「出遅れ癖」が出ないことを祈るのみだ。

 ミッキースワローに立ちはだかるもう一つの壁が「馬場状態」だ。

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