【徹底考察】毎日王冠(G2) ロゴタイプ「モーリスを撃破した新マイル王の『真の実力』は?【血統】が語る安田記念の勝利の必然性とは」
≪結論≫
安田記念では田辺騎手の会心の騎乗もあり、完璧に周囲を”ハメた”ロゴタイプ。だが、今回もそんな展開が望めるのかと述べれば可能性は低そうだ。出走を予定しているメンバーにはマイネルミラノやクラレント、ウインフルブルームなど、それなりに行きたい馬が揃っており、少なくとも良馬場で1000m通過が59.1秒の流れは望めないだろう。
そこには開幕週で「前に行った馬の方が有利」という明らかな条件があり、何よりも安田記念を逃げ切ったロゴタイプに「自由に逃がすと危ない馬」というイメージが浸透してしまっている。ほぼノーマークだった安田記念よりも厳しい競馬になりそうだが、逆にメンバーの質は落ちる。ハナにこだわりがある馬ではないが、田辺騎手がどう乗ってくるのかは注目したい。
ただ、それでもこの毎日王冠でロゴタイプが上位に入るために「前から競馬すること」は必須条件だ。過去、条件を問わず、本馬が馬券圏内になったのはすべて4コーナーで5番手以内、皐月賞を除くと3番手以内が理想だ。
昨年の毎日王冠はエイシンヒカリが上がり34.0秒で逃げ切った。上がり最速は、今年も出走を予定しているアンビシャスで33.0秒だ。一方のロゴタイプは一昨年の毎日王冠で、7番手から上がり33.9秒の末脚を繰り出すも6着。その時の最速上りも、今年出走を予定しているロサギガンティアの33.1秒。完全にキレ負けている。
従って、ロゴタイプが順調な秋競馬のスタートを切るためには、内々を回っての早め先頭からの押切りが理想的だ。その展開にさえ持ち込めば、あとは開幕週の馬場が味方する。
それは、後方から上がり最速を記録したアンビシャスもロサギガンティアも掲示板にさえ載っていないという、ここ2年の毎日王冠の結果が証明している。