昨年、惨敗の毎日王冠から読み解く!? 「堅実派」ステファノスに見出す戴冠の可能性とは?
今年6月の鳴尾記念(G3)では2着。昨年の天皇賞・秋(G1)では10番人気ながら2着になるなど、本格化の兆しを見せるステファノス(牡4 栗東・藤原英昭厩舎)が今年も毎日王冠(G2)から始動する。
昨年の秋も毎日王冠から始動したが、追い込み届かず7着。しかし、勝ち馬エイシンヒカリとの着差は0.5秒と僅かだった。
十分巻き返しが図れる数字に思えるが、勝機はあるのだろうか? まずは過去の成績を振り返ってみたい。
ステファノスは、これまでに17戦して4勝。掲示板を外したのは2回のみという”堅実派”である。
その内訳を見てみると、京都で2勝、東京と阪神で1勝ずつという成績。天皇賞・秋の2着や富士S勝ちを考えても、東京や京都の軽い芝が合っている可能性は高い。
では、昨年の毎日王冠の敗因は何だったのだろうか?
まず「休養期間が長かったし、香港帰り(4月クイーンエリザベス2世Cで2着)でしんどい部分があったのかも」と陣営が振り返っているように、万全な状態ではなかったという点が挙げられる。
ただ、注目したいのは昨年の4着までに入線した馬が全て先行策を執っていたという点。どこの競馬場でもそうだが、開幕週はまだ内が荒れていないため距離ロスがない内目が断然有利になる可能性が高い。内目が良いという事は、優先的にコース取りを選択できる逃げ・先行馬に有利に働くのは必然だ。昨年のように、直線で大外を回しているようでは厳しいと言えるだろう。
そしてもう一つは”コース形態”に対する、ステファノス自身の”脚質”の「相性の悪さ」だ。