JRA「人馬ともに初G1奪取へ」ダノンスマッシュ三浦で高松宮記念へ! 主戦・川田はチュウワウィザードでドバイワールドC
ダノンスマッシュは、父ロードカナロア×母スピニングワイルドキャットという血統。昨年、京阪杯(G3)とシルクロードS(G3)を連勝してG1初挑戦となった高松宮記念(G1)では1番人気で4着、秋のスプリンターズS(G1)でも1番人気に支持されるも3着に敗れ、あと一歩のところでG1には手が届かなかった。
昨年暮れの香港スプリント(G1)で8着に敗れ、国内復帰初戦となったオーシャンS(G3)ではスプリンターズSで敗れた相手タワーオブロンドンを退けてリベンジに成功。高松宮記念でも有力馬の1頭と目されている。
管理する安田隆師は「きょう正式に決まりました。三浦騎手にはG1の最終追い切りに乗ってもらう予定にしています」と明かした。
新しくコンビを組むことになった三浦騎手は1月5日の中山7Rの落馬により、左橈骨骨折などの負傷から復帰したばかり。復帰初日となる土曜中山4Rでさっそく勝利をあげている。
「いい緊張感もあり、戻ってきたな、と。休んでいた間も頑張ったかいがありました。(無観客開催で)お客さんの前で勝つ姿を見せられなかったことは残念ですが、テレビの前で応援してくれていると思いながら乗りました」と復帰後の初勝利に笑顔で答えた。
同騎手は2008年に騎手デビュー。武豊騎手の持つ新人騎手年間最多騎乗回数、新人年間最多勝記録を更新するなど超大物新人騎手として話題となったものの、その後は伸び悩み、デビュー年の91勝を10年間越えることができなかった。昨年、自身初の100勝越えとなる102勝をあげ、11年ぶりに最多勝を更新し、これからというタイミングで負傷離脱してから約2ヶ月ぶりの騎乗となっていた。
「三浦騎手はデビューして13年になりますが、これまでG1ではまだ3番人気までしか乗ったことがありませんからね。ダノンスマッシュは高松宮記念で上位人気に支持されることはほぼ間違いないでしょうから、これはG1勝利の大きなチャンスでしょう」(競馬記者)
過去G1レースには86回騎乗して2着2回、3着7回の成績。JRAでのG1勝ちはないが、地方では14年に全日本2歳優駿をディアドムスに騎乗して優勝している。
また、三浦騎手はG1で大穴を持って来ることも有名で、12年の阪神JF(G1)では10番人気レッドセシリアで3着、14年のNHKマイルC(G1)では17番人気タガノブルグで2着、安田記念(G1)では16番人気グランプリボスで2着、18年の高松宮記念(G1)では10番人気ナックビーナスで3着に入るなど波乱の立役者となった。
ダノンスマッシュ、三浦騎手ともに待望のG1勝ちを達成できるか。デビュー当時は武豊級と騒がれた新人最多勝騎手の高松宮記念での手綱捌きに注目だ。