京都大賞典(G2)は「超抜仕上げ」のアドマイヤデウスが本番モード!復調気味の岩田康誠騎手が最愛の恋人の思い出と共に「HOWEVERポーズ」で感情爆発?
通算成績17戦5勝[5.1.4.7]と、一見なんでもなさそうに見える。だが、この戦績からG1レースを除外すると[5.1.4.0]。キタサンブラックの[6.1.3.1]と遜色ない良績である。
実は、アドマイヤデウスはG1レースで一度も馬券圏内どころか掲示板にさえ載ったことがない反面、G1以外で馬券圏内を外したことがない、それも馬券になった重賞はすべてG2という絵に描いたような「G2大将」なのだ。
しかも、アドマイヤデウスがG1で惨敗続きなのは、天皇賞・春のように極端に距離が長いか、もしくは苦手な左回りの東京でレースをしているからだ。特に昨秋の天皇賞・秋(G1)とジャパンC(G1)に関しては共に大外枠からの競馬となり、まともに走っていない。
唯一、まともな枠に入った有馬記念(G1)では着順こそ7着だが、勝ったゴールドアクターとは0.3秒差。今回の最大のライバルとなるキタサンブラック(3着)なら0.2秒差、しかも相手は3歳で55㎏、こちらは57㎏での結果だ。それが今回は向こうが58㎏、こちらが56㎏と完全に立場が逆転する。
「京都は合っていると思うよ。展開一つで変わってくるだろうし、上手く自分の競馬ができれば」と橋田調教師もここ一番に向けて力を込めている。”陰の実力者” アドマイヤデウスが得意のG2で本領を発揮する伏線は揃っている。
だが、それでも多くの競馬ファンにとってアドマイヤデウスを狙うには、もう一つ大きな抵抗があるはずだ……主戦の岩田康誠騎手の存在である。