JRA「無敗のG1馬」コントレイルとサリオス消えるのはどっち? 過去20年、無敗で皐月賞に挑戦した全馬17頭の傾向
この点に関してはコントレイルは3戦すべて上がり最速で文句なし。しかしサリオスに関しては、前走の朝日杯フューチュリティステークスで、上がり3ハロンのタイムが4位と少々物足りない。最後に抑える余裕があったのも事実だが、上がり最速馬の34秒9に対し35秒4は見劣る印象。距離が前走の1600mから初の2000mに延びることを考えると、これも前向きには捉えにくい。
なお前述の芝2000mのG1かG2で勝利していない馬に関して言えば2着以下の14頭中9頭に該当し【0・0・2・7】の成績ですべて3着以下に敗退。この観点からもサリオスは3着以下という結論に至る。
いよいよ週末に迫った第80回皐月賞(G1)。以上のデータから、今年無敗の皐月賞馬が誕生するなら、それはサリオスではなくコントレイルだ。ローテーション、実績、上がりタイムすべてで過去の優勝馬と合致。欠点らしい欠点は見当たらない。残念ながらコロナウイルスの影響で無観客となってしまったが、クラシック第2戦の日本ダービーに向け、テレビを通じてその強さを目に焼き付けておきたい。