JRA皐月賞「完勝」コントレイル「完璧」サリオス2着「完敗」サトノフラッグ5着「3強」に明暗……
編集部
「レース後、（ダミアン・）レーン騎手も『すごくよく走ってくれた』『よく走ってる』と、繰り返しサリオスの力走を称えていましたね。初の2000mが懸念される一戦でしたが、競馬ぶりは落ち着いたもの。大味だったコントレイルと比べれば、ロスの少ない競馬でしたし、普通ならサリオスに軍配が上がっていても不思議ではないと思います。
敗因を強いて挙げれば、雨の影響で内の馬場が悪くなっていたこと。そこはレーン騎手も『途中で外に出そうかとも思ったが、あまり早く出してもロスが多いと思った』と難しい判断だったことを明かしています。
現状、今回の着差が示す通り2頭の差は、そこまで大きくないと思います。ですが、これが東京2400m（日本ダービー）になると、どうか。サリオスにとっては、さらに厳しいレースになるかもしれません」（競馬記者C）
想定外の競馬だったコントレイルとは対照的に、サリオスは好スタートから好位を追走。最後の直線で内から力強く抜け出した際、鞍上のレーン騎手は勝利を強く意識したに違いない。だが、その直後にコントレイルが外から強襲。
結果は半馬身差だったが、2頭が通った距離を鑑みれば、着差以上の差があったと述べざるを得ないということなのだろう。
ライバルたちを圧倒するレースぶりに、早くも父ディープインパクト以来となる「無敗の三冠」の声もあるコントレイル。果たして、続く日本ダービーで再び「3強時代」が再来するのか、それとも三冠にリーチが掛かるのか、今年の牡馬クラシックがいよいよ熱を帯びてきた。