JRA皐月賞(G1)武豊マイラプソディ「大敗」にコンビ解消も……日本ダービーへアドマイヤビルゴ急浮上
19日、日曜中山では牡馬クラシック第1弾・皐月賞(G1)が行われ、1番人気に支持されたコントレイルが優勝。手綱を取った福永祐一騎手は19回目の挑戦で皐月賞初Vとなった。
その一方で、4着に敗れた共同通信杯(G3)から巻き返しを期した武豊騎手のマイラプソディ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)は13着と大敗を喫した。デビューから3連勝で重賞勝ちした、かつての期待馬とは別馬のように変わり果てた姿だったといえる。
「ただ、走らなかった」共同通信杯後のコメントからも、この馬の実力はこんなものではないという武豊騎手の想いがヒシヒシと伝わっていたことは確かだった。そのコメントに一縷の望みを託し、マイラプソディの復活を信じたファンは皐月賞で7番人気に支持した。
だが、結果はあまりにも残酷だった。
レースでは後方外目の位置につけ、コントレイルの前からの競馬となった。残り600m過ぎから武豊騎手が仕掛ける。直後に勝ち馬がいたことからもタイミングは絶好だったと考えていい。ところが鞍上のアクションに反してマイラプソディの行き脚はつかず、その外から絶好の手応えで抜き去っていったのがコントレイルだった。
期待していたパートナーの凡走に武豊騎手は「道中はいい感じで走れて、描いていたポジションで運べた。ただ、4コーナーで手応えがなくなった」と残念がった。
「皐月賞の結果は残念というしかありません。共同通信杯の4着が能力通りではないと証明するには好走するしかなかっただけに、ここまでの大敗となると巻き返しを期待することは難しいでしょう。
そこで気になるのは、武豊騎手とのコンビがこのまま続行となるかです。武豊騎手はサトノフラッグで弥生賞ディープインパクト記念(G2)を勝利したときに、マイラプソディを優先した経緯がありますが、今回の大敗でコンビ解消の可能性も出てきました。
今週から始まった騎手の移動制限により、京都新聞杯に出走するアドマイヤビルゴの騎乗はかないませんでしたが、同馬は故・近藤オーナーから『ユタカを乗せてくれ』と託された良血馬です。この馬がダービーに出走するなら新パートナーの最有力候補でしょう」(競馬記者)
ダービーではこのままマイラプソディとコンビ続行となるか、それとも新たなパートナーとコンビを組むのか。
レジェンドジョッキーの動向を見守りたい。