JRAコントレイルはダービーも勝てるのか? 敗れたサートゥルナーリアとの「決定的な違い」とは
サートゥルナーリアは東京競馬場でのレース経験がなかった。昨年の天皇賞・秋(G1)では、好位から抜け出す絶好の展開だったにもかかわらず、アーモンドアイどころか他の馬にも先着を許す6着に敗れている。同じく左回りである中京の金鯱賞(G2)を圧勝してみせたものの、東京コースへの不安が払拭されたわけではない。こちらについてはいまだ原因がはっきりしておらず、今後の課題となっている。
対極的にコントレイルが最も強い競馬をしたのが、東京開催の東スポ杯2歳Sだった。勝ち時計の1分44秒5は当然レコード。古馬一線級が出走した毎日王冠(G2)を制したダノンキングリーの勝ち時計1分44秒4と0秒1差でしかなかったことは、この時期の2歳馬として異常な強さを見せていたことがわかる。
三つ目はディープインパクト産駒であることだ。
世界的スプリンターだったロードカナロアを父に持つサートゥルナーリアは距離の不安が付きまとったが、コントレイルの父ディープインパクトにはそこまでの不安はない。実際に過去10年のダービー馬の父は、半数にあたる5頭がディープインパクト産駒だ。これはコントレイルにとっては大きな援護射撃となるに違いない。
これらは過去の傾向をもとに「無敗のダービー馬」誕生について、追い風となるデータを集めたに過ぎない。だが、実現の可能性はかなり高いといえるのではないか。