【徹底考察】菊花賞(G1) レインボーライン「マイル王モーリスを追い詰めた最大の『惑星』福永祐一が絶賛した札幌記念の内容から『真価』に迫る」


 本馬が評価を急激に上げた前走の札幌記念は、稍重だったものの相当重い馬場だった。レインボーラインには「ステイゴールド×フレンチデピュティ×レインボーアンバー」という、まるで”雨の申し子”のような血が流れており、現役全体でも屈指の雨巧者の可能性がある。

 従って、前走の好走が雨のおかげだとすれば、良馬場で菊花賞を迎えた場合に”メッキ”が剥がれる可能性は大いにある。

≪結論≫

 菊花賞のメンバーの中でも別路線組の代表格と述べて良いレインボーラインだが、本番に向けて不安な点はいくつかある。

 まず【血統診断】でも述べたが、前走の札幌記念では多分に雨の影響があったこと。無論、良馬場であればレインボーラインが勝っていたのではといわれれば、1つの可能性として否定できる根拠もないが、少なくとも血統的な観点では雨が本馬に味方した可能性は極めて高い。

 そのため【血統診断】では「良馬場で菊花賞を迎えた場合に”メッキ”が剥がれる可能性は大いにある」と述べたが、その姿を具体的に述べれば、やはり前々走の日本ダービー8着という結果が最も妥当なところだろう。

 だが、例年ならばまだしも今年に限って、日本ダービー8着は決して汚点ではない。

 それは日本ダービーが近年稀にみるハイレベルなレースだったことにも起因しているが、9着が神戸新聞杯3着のレッドエルディスト、10着がセントライト記念3着のプロディガルサンという事実を考慮しても、レインボーラインは東京2400mでも高いパフォーマンスを発揮できていたということだ。

 従って、レインボーラインは中距離でも十分に一線級で走れるだけの能力を有しているが、前走の札幌記念の内容を過大評価するのは危険な可能性が高いということだ。

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