JRAを救ったアーモンドアイ!? ヴィクトリアマイルで「G1・7勝」達成以外にも、最強馬が思わぬところで「快挙」の後押しに
【無観客G1レースの売上金額・カッコ内増減】
高松宮記念 127億134万8200円(+0.4%)
大阪杯 120億1269万7800円(-21.2%)
桜花賞 140億4762万3500円(-16.6%)
皐月賞 153億7181万4700円(-15.8 %)
天皇賞・春 168億7096万6000円(-12.0%)
NHKマイルC 140億191万7000円(-11.6%)
ヴィクトリアマイル 159億284万1300円(+0.5%)
高松宮記念は前年の売上を上回っているが、当日は中山開催が降雪の影響で3R以降が延期となったため、その分が同レースの売上増加につながったと思われる。それを除くと、大阪杯で20%以上の売上減から徐々にマイナス幅を減らしてきているが、NHKマイルCの段階ではまだ2桁減の状態だった。それがヴィクトリアマイルで一気にプラスに転じる大まくりとなったのだ。
またヴィクトリアマイルは当日にセラピアが出走取消となり、5億6005万9000円の返還があったにもかかわらず、売上増加は偉業とも言えるだろう。
「インターネット投票の普及、外出自粛による競馬ライト層の馬券購入が増えたことが、最近の売上増加の要因に考えられています。ヴィクトリアマイルは牡馬も蹴散らしG1・6勝を挙げているアーモンドアイが牝馬限定戦に出走ということで、軸がはっきりして馬券検討をしやすかったということが売上増加の後押しとなったかもしれませんね。
またヴィクトリアマイルが荒れるG1ということで、アーモンドアイを絡ませずに大きいところを狙った購入も多かったという側面もありそうですね。最強馬と荒れるG1の組み合わせによる売上増加という見方ができそうです」(競馬記者)
やはり現役最強馬のアーモンドアイ参戦により、ヴィクトリアマイルの注目度が高まったことは間違いないだろう。オークス(G1)の売上がわかるまではアーモンドアイの影響とは言い切ることができないが、今の段階ではアーモンドアイが売上増加の立役者と捉えても問題ないはずだ。
史上7頭目のG1・7勝の快挙とともに、G1レースの売上復活でJRAにも貢献したアーモンドアイ。次走ではいったいどんな快挙を成し遂げるのか楽しみにしたい。