ゴールドアクターに続く躍動馬は生まれるのか? 今後の中長距離戦線へ影響を与えるアルゼンチン共和国杯(G2)に注目!
G1の谷間週に開催されるアルゼンチン共和国杯(G2)。通常G1馬の参戦がないという事もあり「地味」な印象を持たれがちなレースだ。
しかし近10年でG1馬を4頭も輩出。昨年の有馬記念(G1)覇者ゴールドアクターや、08年のジャパンC(G1)を制したスクリーンヒーローなど、躍進を期す馬達が集うレースだ。今後の中長距離戦線を占う意味でも、見逃せない一戦といえるだろう。
まず注目したいのは秋華賞(G1)を制したヴィブロスの半兄にあたる、シュヴァルグラン(牡4歳、栗東・友道康厩舎)。
今年は日経新春杯(G2)2着、阪神大賞典(G2)1着、天皇賞・春(G1)3着と実績は十分。ココでも上位人気になる事が確実視されている。前走の宝塚記念(G1)は9着と大敗したが、直線で下がってきた馬が邪魔になるアクシデントが影響した事。何よりも本馬にとって、距離が短かった事は明白で度外視できる。今回は6戦して「4・1・1・0」とすべて馬券圏内を確保している得意な長距離(2400m以上)。前走のような結果にはならないであろう。
東京コースは初となるが広いコースでこそ持ち味がでるタイプ。その点に関して不安は感じられず好走が期待できる。目標は次走以降となるであろうが、相手関係を含めた条件面を考えれば大崩れする結果は予想し難い。