武豊騎手「次は中京で会おうディー」JBCクラシック(G1)で新王者アウォーディーがコパノリッキーを撃破!6連勝で高らかに「政権交代」を告げる
好スタートを切ったのはホッコータルマエだった。抜群の加速からハナを奪いに行くが、内で船橋所属のサミットストーンが出ムチを入れて抵抗。半ば強引に主導権を握った。
コパノリッキーもまずまずのスタートからすんなり好位に取り付くと、アウォーディーがそれをマークするような形で続く。ノンコノユメ、サウンドトゥルーといった末脚自慢も中団に取り付く。序盤が速くなったため、ついて行けない馬がちぎれる展開となった。
前と後ろとで2つの集団ができる、力関係のはっきりしたシビアな展開。やがてペースがじょじょに落ち着いたが、勝負は早くも全JRA勢がひしめく前方の集団の中で行なわれることが決まりつつあった。
そのまま向正面の残り800mを切ったところで、一気にペースが上がっていく。
ここまで先団を引き連れていたサミットストーンが苦しくなって、代わるようにホッコータルマエが先頭へ。すぐにコパノリッキーも外から並び掛け、それに呼応するようにアウォーディーも差がなく続く。
ホッコータルマエ、コパノリッキー、アウォーディーの3頭が並ぶようにして最後の直線へ。まず苦しくなったのが、真ん中のコパノリッキーだった。田辺騎手が懸命にムチを入れるが、明らかに脚色が鈍って脱落していく。
対象的に、それに合わせるようにホッコータルマエを交わして、先頭に躍り出たアウォーディーの手応えは抜群だった。ホッコータルマエも必死に食い下がるが、先頭が入れ替わる気配はない。川崎の直線は短く、サウンドトゥルーとノンコノユメがコパノリッキーを交わしたところで、アウォーディーが先頭のままゴールに飛び込んだ。