武豊騎手「次は中京で会おうディー」JBCクラシック(G1)で新王者アウォーディーがコパノリッキーを撃破!6連勝で高らかに「政権交代」を告げる
会心の騎乗だったのだろう。武豊騎手が右手で珍しくガッツポーズ。アウォーディーが新王者に相応しい強い走りで、ダート界の”政権交代”を高らかに宣言した。
「勝てて非常に嬉しいです」
勝利騎手インタビューで開口一番、そう切り出した武豊騎手。「レースに行って乗りにくい馬ではないですし、いい枠が当たったので、ある程度離されずに運びたかったです。直線では強い2頭がいましたから、早めに動いていきました。この馬は1戦ずつ強くなっていて、今日も改めて強い馬だと思いました」とダート界の頂点に立った相棒を絶賛。
最後に「次は(チャンピオンズCが行なわれる)中京で”会おうディー”」と”お約束”で締めた辺りは、やはり役者が違うということか。これで前人未到のJBCクラシック通算8勝目となったレジェンドは、騎乗もギャグも最後までキレキレだった。
管理する松永幹夫調教師も「なかなか6連勝できる馬には巡り合えません。次はチャンピオンズCを目標にしたいと思います」と新王者のポテンシャルに最敬礼。松永調教師は騎手時代にも第1回のJBCクラシックを制しており、史上初めて騎手と調教師の両方で制することになった。
2着には最後まで粘りに粘ったホッコータルマエ。ここのところ今一歩の競馬が続いていたが、やはり川崎の2100mは合うようだ。3着には中団から脚を伸ばしたサウンドトゥルー。コパノリッキーを捉えたことは立派だが、やはり川崎で後ろから行くのは苦しいようだった。
一方で、まさかの5着敗戦となったコパノリッキー。鞍上の田辺騎手は「距離もあったかもしれませんが、勝った馬は強かった。この馬もだいぶ外を回っていましたが、勝った馬はもっと外を回って来ていた訳ですから……」とアウォーディーの強さに脱帽するしかなかった。
田辺騎手の言葉通り、この日はコパノリッキーの完敗。外々を回りながらも勝ち切った新王者アウォーディーの強さが際立った一戦となった。