エリザベス女王杯(G1)はマリアライトVSミッキークイーンも「世界のムーア」が乗るタッチングスピーチに戦々恐々!?
13日に京都競馬場で開催される第41回エリザベス女王杯(G1、芝2200m)に、今年も各世代の名牝が集った。今年は現在「世界No.1」との呼び声高いR.ムーア騎手が参戦するとあって、早くから話題を呼んでいるようだ。
ただ、不動の中心は連覇が懸かるマリアライト(牝5歳、美浦・久保田貴士厩舎)で間違いないだろう。
昨年のエリザベス女王杯で重賞初勝利をG1で飾ると完全に本格化。年末の有馬記念(G1)の4着で一線級の牡馬にも引けを取らない能力を示すと、この春は牝馬としては11年ぶりに宝塚記念(G1)を制覇。その強さは、牝馬の域を完全に超えている。
この秋はオールカマー(G2)から始動。5着に敗れたが、もともと叩き良化型である上に、勝ち馬から0.3秒差という意味では、春の始動戦となった日経賞(G2)と同じ。まずは順調なスタートを切ったと述べて良さそうだ。
その上でポイントとなるのは、やはり状態面の上昇度だろう。
実際にこの春は先述した日経賞で3着に敗れた後、続く目黒記念(G2)でも2着と格下相手に敗戦を喫している。結局、「最高の状態」となったのは3戦目の宝塚記念だったというわけだ。そういった意味で、叩き2戦目のココで本来の走りが見られるのか。
臨戦過程こそ昨年と同じだが「大目標」という意味では、今年の”マリア様”ならば次の有馬記念(G1)となるだろう。ここまで順調に調整されているが、最終追い切りは特に注目したい。
仮にマリアライトのトーンが”本物”でないのなら、ミッキークイーン(牝4歳、栗東・池江泰寿厩舎)の逆転チャンスが大きくなる。