JRA横山武史「ベタ惚れ」エフフォーリアはメジロライアンの再来!? 父・横山典弘を作り上げた名馬と、管理する調教師たちの「奇妙な共通点」とは
当時G1では二ケタ人気の馬にしか乗ったことがなかった横山典騎手だったが、翌年3月には本馬とのコンビで弥生賞(G2)を制覇。本番の皐月賞(G1)では2番人気に支持された。結局、G1を勝ったのはメジロライアンが5歳の宝塚記念と大いに苦戦したが「今の自分があるのはメジロライアンのおかげ」と振り返るほど、騎手人生にとって大きな存在だったという。
実は、このメジロライアンとエフフォーリアには奇妙なつながりがある。
メジロライアンを管理し、結果が出ない若き横山典騎手を起用し続けた奥平真治調教師が勇退した2007年。同日に騎手を引退したのが、後にエフフォーリアを管理することになる鹿戸雄一騎手(当時)だった。
「どれだけ活躍するか、この先が楽しみです」
そんな奇妙なすれ違いから13年。若武者がただならぬ期待を懸けるエフフォーリアは、横山武騎手にとっての“メジロライアン”になれるのだろうか。もし、本馬と横山武騎手が来年のクラシックに勝てば、尊敬する父よりも1年早くG1ジョッキーとなる。今後も注目したいコンビだ。