「日本の武豊VS世界のR.ムーア」今年のジャパンC(G1)は、馬よりも「騎手」による世界との戦いだ!
昨年9月のセントライト記念(G2)以来、馬券圏内を外していないキタサンブラックだが、懸念があるとすれば、12戦のキャリアで唯一馬券圏内を外して14着に大敗した日本ダービー(G1)以来の東京2400mということか。勝てば年度代表馬も見えてくるだけに、ここは進化した姿を示したいところだ。
父仔制覇の懸かるゴールドアクター(牡5歳、美浦・中川公成厩舎)は、昨年の有馬記念(G1)でキタサンブラックに完勝している存在だ。
昨年のアルゼンチン共和国杯(G2)で父スクリーンヒーローとの父仔制覇を達成すると、父はジャパンCで連勝を飾ったが、息子は調整の都合で有馬記念に進んで制した。そういった意味では、今年は”忘れ物”を取りに来たということになる。
昨年の有馬記念を勝った後は、今年4月の日経賞(G2)を完勝しながらも、天皇賞・春では1番人気に推されながらも12着大敗。巻き返しが期待されるこの秋はオールカマー(G2)から始動して、マリアライトとのグランプリホース対決を制した。
最近は中山で良績が集中しているため東京を不安視する向きもあるが、昨秋は東京2400mのオクトーバーS(1600万下)とアルゼンチン共和国杯を連勝。直線の長いコースにも問題なく対応できるはずだ。
天皇賞・秋(G1)で2着したリアルスティール(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)は、叩き2走目でさらに調子を上げてくるはずだ。