JRAアーモンドアイ、クロノジェネシス「本当」の距離適性は? 12月香港登録から透けて見える“ルメール・ファースト”と「陣営」の思惑
この秋は1800mの毎日王冠から始動も、坂井騎手の進言によって3000mの菊花賞(G1)へ中1週の強行軍。結果は12着と、若手騎手の読みは見事に外れてしまった。
陣営はそんな結果を受けてか、第1希望を香港C、第2希望には香港ヴァーズではなく、香港マイルを選択している。サトノインプレッサは今春、1600mのNHKマイルC(G1)で13着と大敗しながらも、2400mの日本ダービー(G1)で4着と巻き返しているだけに、こちらも興味深い選択と言えそうだ。
また、ロードカナロア×カレンチャンというスプリントG1馬同士の配合で、早くから注目を集めているカレンモエ(牝4歳、栗東・安田隆行厩舎)が香港スプリント(G1)に登録している。
まだ条件戦を勝ち上がったばかりで、まずは11月の京阪杯(G3)に挑むことになりそうだが、そこを勝てば招待の芽が出てくる。鞍上の北村友一騎手はクロノジェネシスの主戦でもあり、同馬が香港に遠征するようであれば陣営が挑戦に踏み切る可能性も高まりそうだ。
ちなみに香港競馬のスプリントは世界トップレベルであり、日本遠征馬で香港スプリントを制したのはカレンモエの父ロードカナロアのみ。カレンモエがもしここを勝てば、日本のスプリント界の勢力図が一気にひっくり返ることになりそうだ。