JRA川田将雅「お墨付き」!? フェブラリーS(G1)オーヴェルニュ「悲願・G1制覇」へ。悲劇の「ドン詰まり」から10年……丸山元気に再び巡るビッグチャンス

 21日、東京競馬場で行われるフェブラリーS(G1)に、現在3連勝中と波に乗るオーヴェルニュ(牡5歳、栗東・西村真幸厩舎)が出走を予定している。

 前走は東海S(G2)で重賞初勝利。騎乗した川田将雅騎手が「もともと能力は高いと思っていました」と話したように、関西のトップジョッキーからもお墨付きの一頭だ。

 レースでは外々を回りながらも先行する競馬。川田騎手がレース後「流れが速かったですが、手応え良く回ってくることができました」と振り返ったように、手応え抜群に最後の直線へ入る。

 逃げたインティなど先行勢が馬群に沈む中、早め先頭に躍り出たオーヴェルニュ。最後まで脚取りは衰えず、他馬の追撃を交わし切る強い内容で押し切った。

 しかし、フェブラリーS本番で騎乗するのは、3走前に手綱を執った丸山元気騎手。前走騎乗した川田騎手は、フェブラリーSでレッドルゼルへの騎乗が決まっており、2走前に騎乗したC.ルメール騎手にもカフェファラオというパートナーがいる。

 昨年のリーディング上位2騎手も騎乗した馬とあって、これまでG1勝ちのない丸山騎手にとってはビッグチャンス到来。急遽舞い込んだ有力馬の騎乗に期待は膨らむが、肝心のジョッキーが今年まだ2勝と冴えない。

 丸山騎手は2017年の「29勝」から、2018年は「60勝」、2019年には「71勝」と着実に勝鞍を増やしていたが、昨年は「45勝」と大きく低迷。今年は昨年をも下回るペースで思わしくない状況だ。

 何とかチャンスを活かし、流れを変えたいところだが……。丸山騎手は、オーヴェルニュのオーナーである杉山忠国氏の所有馬・スギノエンデバーに、苦い思い出を残している。

 丸山騎手がデビュー2年目の冬。2010年11月21日に行われた福島2歳S(OP、レース当時は親族の杉山美惠氏がオーナー)で、その出来事は起こった。

 レースでは好スタートから控えて中団を追走したスギノエンデバー。ペースは流れ前半600mが「33.7秒」と、差し馬にとっては絶好のハイペースとなった。

 3、4コーナー中間にかけて、各馬が捲りながら外目を進出。しかし、スギノエンデバーは内のポケットに包まれる状態で直線を迎えることになる。

 直線に入っても前は開かず、残り200mで外の馬を押し退けて馬群を割った丸山騎手。スギノエンデバーは他馬と次元の違う脚で追い込んだが、先頭には惜しくも届かず2着に惜敗……。

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