JRA武豊とエリート街道から転落……8歳馬「波乱」の馬生。フェブラリーS(G1)「大波乱演出」エアスピネル&ケイティブレイブの意外な共通点とは?
「かつてサンデーサイレンスの前に日本競馬を席巻したノーザンテーストには、『産駒は3度成長する』と言われるほど豊富な成長力がありました。有名なところではドリームジャーニー、オルフェーヴル兄弟、ダイワメジャー、ダイワスカーレット兄妹など、若い頃から一線級で息長く活躍した名馬たちにもノーザンテーストの血が入っており、エアスピネルにもその血が流れています」(競馬記者)
例えば、昨年のフェブラリーSで、最低人気ながら2着に激走したケイティブレイブもまた、エアスピネルと同世代であり、その血統にはノーザンテーストが名を連ねている。2004年に他界しているが、今の競馬界にも大きな影響を与えている歴史的な大種牡馬だ。
エアスピネルの叔父にあたり、やはりノーザンテーストの血を継いだエアシェイディは2歳時にホープフルS(当時OP)を勝ちながら、8歳時の有馬記念(G1)で3着、9歳時の日経賞(G2)でも2着するなど長くファンに愛された馬だった。
「以前より状態はすごく良かった」
2着に激走したフェブラリーSのレース後、鮫島克騎手からそう評価されたエアスピネル。8歳を迎えても老いてますます盛ん……G1制覇への悲願は熱く燃え上がっている。