JRA 「最下位」メイケイエールまさかの復活でゴール前の激戦に参戦!? 桜花賞(G1)突然ワープしたサトノレイナスに競馬ファンも困惑?

 先週の桜花賞(G1)は、白毛の「アイドルホース」ソダシ(牝3、栗東・須貝尚介厩舎)が、2着サトノレイナスとクビ差の激戦を制して桜花賞馬へと輝いた。無敗での制覇は昨年のデアリングタクトに続き史上8頭目の快挙となった。

 ハナ差でサトノレイナスを退けた昨年の阪神JF(G1)から直行で相見えたライバル2頭。クラシックの舞台でも再び1着、2着を分け合う結果となったが、2頭に引けを取らない評価をされていたのが3番人気メイケイエールだ。

 主戦の武豊騎手が負傷で騎乗できなくなったことにより、代打の横山典弘騎手と挑んだメイケイエール。残念ながら最下位に敗れてしまったが、その存在感は特別だった。

「返し馬から(気持ちが)高ぶっていたし、ゲートの中も悪かった。競馬以前の問題だね」

 レース後に横山典騎手がそう振り返ったように、これまで数多くのクセ馬の手綱を執って来た関東の名手を以てしても、「お転婆娘」の暴走は止められなかった。

 だが、どうやら気持ちが高ぶっていたのはメイケイエールだけではなかったようだ。その相手とはこのレースを放送していた関西テレビの競馬中継「競馬BEAT」の吉原功兼アナウンサーである。

「さあ生涯一度、憧れの桜の舞台です」

 スタートしてサトノレイナス、メイケイエールが後方になったことに触れると、ソダシをはじめとする先行勢を紹介していく吉原アナ。

 600m過ぎには「あ、そしてメイケイエール行った!メイケイエール横山典弘行ったここでGOサイン!先団グループまで上がった」とメイケイエールの動きに反応する。「どこまで行くんだ?どこまで行くんだ?2番手から先頭に並び掛けて来たぁ!先頭に立っています、拍手も起こっています」と吉原アナも興奮気味に実況。

「さあ、レースを動かしていったメイケイエールここで先頭に立つ」

 最後の直線に入って先頭に立ったのも束の間、メイケイエールはズルズルと後退を始める。この段階で巻き返すことはほぼ不可能にも思える脚色だった。吉原アナの注目は内から抜け出して来たソダシに移り、「そしてソダシだソダシだ。ソダシが真ん中から上がって来た!」と伝えるとおそらくレース前から用意していたフレーズだろう。

「白い桜が咲き誇るのか!また阪神に白い桜か!2馬身のリード!外からファインルージュ」ゴール前の熱戦に実況にも力が入る。

 だが次の瞬間、耳を疑うような言葉が吉原アナから飛び出た。

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