【徹底考察】皐月賞(G1)ディーマジェスティ&マウントロブソン 「三強の一角崩しへーー実力馬、侮ることなかれ」
【血統診断】
本馬の血統の最大の目玉は、叔父にダートで日本歴代最強ともいわれているクロフネがいることだ。この血統は、クロフネと本馬の母ミスパスカリ(マーメイドS3着)以外目立った活躍馬がいなかったが、ようやく”当たり”が出た感じだ。ディープインパクト×ミスターグリーリーという配合の活躍馬は他にいないが、ディープインパクト×ゴーンウエスト系となれば阪神JF(G1)を勝ったショウナンアデラがいる。ただ、本馬の血統からは底力やスピードの持続力的な強さは感じても、スタミナ的な要素はあまり感じない。スピードの要素が優先されやすいこの時期なら2000mでも戦えるが、将来的にはマイル前後で走っていても不思議ではない配合。ただ、スピードの持続力は豊富な血統なので、この皐月賞が最大のチャンスになりそうだ。
≪結論≫
道中でポジションを変える”小脚”が使えるという意味では、先週の桜花賞(G1)で3着したアットザシーサイドに近いイメージがある。サトノダイヤモンド、リオンディーズ、マカヒキの三強は確かに強力だが、桜花賞のように一角が崩れるのなら、こういった自在性のある馬が台頭するのかもしれない。
2戦目の未勝利戦で先述したディーマジェスティに切れ負けしているため、皐月賞は瞬発力勝負になってほしくはない。ただし、この馬の場合はペースが遅ければ前へ行けることが大きい。内に包まれず自在性を活かすためにも、できれば外目の枠が欲しいところだろう。ただ、本番ではT・ベリー騎手のテン乗りとなるため、この馬の特性が発揮されないまま終わってしまう可能性があることは考慮すべきだろう。