デアリングタクトがQE2世C(G1)で海外Vに挑戦! チェアマンズSP(G1)はダノンスマッシュ「1強ムード」も、ローテに一抹の不安?【香港チャンピオンズデー展望】
日本馬4頭の中で唯一、香港での勝利経験があるグローリーヴェイズ(牡6歳、美浦・尾関知人厩舎)は、大外7番ゲートに入った。
その勝ち鞍というのが19年の香港ヴァーズ(G1)だ。断然1番人気のエグザルタント、そしてラッキーライラックという2頭を破っての戴冠だったが、その時の距離は2400m。グローリーヴェイズにとって今回の2000mはやや距離不足といえるだろう。それでも前走の金鯱賞、そして2走前のジャパンC(G1)ではデアリングタクトと差のない競馬をしている。
シャティン競馬場での勝利経験を武器に、2度目の香港遠征で再度の大駆けがあっても驚けない。
日本馬4頭目は3番ゲートに入ったキセキ(牡7歳、栗東・辻野泰之厩舎)だ。
17年には、香港ヴァーズを経験しているが、その時は9着に敗れた。19年には凱旋門賞(G1)にも挑戦しており、海外遠征は3度目。課題のスタートを決めて、思い切った逃げを打つ形に持ち込めれば、面白いが……。
鞍上を務めるC.スコフィールド騎手は、シャティンでの追い切りに騎乗し「雄大で美しいフォームで走りますね。ラスト1ハロンは強めに追ってみたのですが、馬場も合っていると思います」と絶賛。17年の菊花賞以来、3年半ぶりの美酒を味わうことはできるか。
他には、昨年の覇者でもあるエグザルタント(セ7歳)ら地元・香港の3頭が出走を予定している。