フェブラリーS(G1)に向け「無敗のG1馬」がカムバック! ダート路線でも「政権交代」を狙う史上最強世代
この馬もグレンツェントと同じように芝のデビュー戦で敗れたものの、ダートに移ってからは圧倒的なスピードに任せて連勝を重ねていた。
だが、初のオープン挑戦となった3月の昇竜Sでは、最後の直線で失速し8着に大敗。底が見えたかと思われたが、どうやら原因はノド鳴りにあったようだ。それを証明するかの如く、手術で8カ月の休養を挟んで挑んだ前走は、まさに圧巻の内容だった。
1000万下とはいえ、初の古馬挑戦。それも休み明けで馬体重は+12㎏という状態ながら、終わってみれば3馬身半差の圧勝である。
ダート1200mの自己ベストを1.4秒も更新する成長力を見せているだけに、叩き2走目となる今回は今後を占う試金石となりそうだ。内容如何によっては、今年のフェブラリーSで”ペースメーカー”を務めていてもおかしくはないほどの素材だ。
そして、もう一頭、本来であれば同世代のダート馬を牽引していたかもしれない「史上最強世代」の大器も今週末のカムバックを果たす。
21日のすばるS(OP)に出走するサウンドスカイ(牡4歳、栗東・佐藤正雄厩舎)は、未だダートで無敗。G1勝ちのある”2歳王者”だ。
デビュー2戦は芝で惨敗したものの、ダートに矛先を替えてからは4戦4勝で全日本2歳優駿(G1)を制覇。無敗のまま、ダートの2歳王者に登りつめた逸材だ。その後は脚部に疲労が出たこともあって長期休養。ここまで復帰が遅れたが、叩いてフェブラリーSには間に合いそうだ。