2歳女王ソウルスターリング中心も「超新星」ファンディーナの出現で勢力図は激変?「超ハイレベル」とウワサの3歳牝馬クラシック有力馬を紹介!
元より評価が高かった存在だが、この馬の評価を確固たるものにしたのが「敗れてなお強し」といわれている昨年の阪神JFの走りだろう。
結果的にはソウルスターリングに1馬身1/4の差をつけられての完敗といえるが、阪神のマイル戦で不利といわれている大外枠に入ったことや、スタートで大きく出遅れながらの2着確保は地力の証か。
競馬に自在性があることや父がスタミナ十分なハーツクライということもあって、ソウルスターリング以上に距離が伸びて良いタイプ。すでに多くの競馬評論家からは距離が2400mに伸びるオークス(G1)で「この馬が逆転するのでは」といわれているようだ。
まずはチューリップ賞でリベンジの機会があるようだが、そこでソウルスターリングを逆転するようなことがあれば、一気にクラシックの本命に躍り出る可能性もある。
実は今年はハーツクライの”当たり年”で、特に牝馬での活躍が目立っている。中でも年明けの寒竹賞(500万下)を完勝したホウオウパフューム(美浦・奥村武厩舎)は、リスグラシューに次ぐ高い評価を受けている。
デビュー戦こそ敗れたものの、そこから2連勝。特に牡馬を相手に2000mを勝ち切った寒竹賞の走りは、この馬の評価を一気に高めたといえるだろう。
スタートで出負けして最後方からの競馬になったものの、最後の直線で大外に持ち出されると、上がり最速となる34.5秒の末脚で豪快に差し切った。
2位に0.5秒もの差をつける圧倒的な末脚でライバル全頭を飲み込むと、最後は流してゴール。直線が短く、小回りの中山コースで簡単にできる走りではない。年明けから絶好調の田辺裕信騎手と共に、桜花賞をパスしてフローラS(G2)へ向かう見込みだ。
また、同じハーツクライ産駒では昨年11月の百日草特別(500万下)で2勝目を上げたアドマイヤミヤビ(栗東・友道康夫厩舎)もスケールを感じさせる逸材だ。